
「モテスマイル理論」を用いて、
❶「口元が出ている(口ゴボ)」
❷「あごがない(下あごがない)」
という2つの悩みを、原因 → 問題点 → 解決策で細かく解説します。
口ゴボとは、横顔で見たときに鼻先よりも口元(特に上唇・下唇)が前に出ている状態のことです。
モテスマイル理論では、以下の多層的要因を重ねて診断します。
骨格的要因(硬組織)
・上顎または下顎骨の前突(骨格自体が前に出ている)
・上下顎骨のバランスが崩れ、Eラインが後退または突出
歯列の要因
・歯が前方に傾斜(前歯の突出)
・抜歯をせずに矯正して“歯が並びきらず”前方に出ている
・咬合平面が歪み、唇の支えが過剰になる
軟組織・表情の要因
・唇の厚みや口輪筋の発達
・口呼吸・舌癖による口元の突出癖
「矯正すれば引っ込むはず」と思っても、骨格的要因が残ると印象は変わらない。
前歯が出ているだけでなく、唇の支えが過剰になり「いつも口を閉じにくい」状態に。
横顔だけでなく、笑顔時のバランス(鼻〜口〜顎のライン)にも不自然さが生じる。
多くのケースで「歯だけ」「唇だけ」への部分治療に終わり、顔全体の印象が改善しないことが問題です。
“骨格・歯列・軟組織”の三層から同時にアプローチする
顔面3D診断+スマイルライン解析
→ 上下顎骨・歯列の前後位置・唇の支え・笑顔動線を同時評価
歯列矯正(抜歯or非抜歯の最適設計)
→ 歯のアーチを再設計して“前歯の支え”をコントロール
→ 舌側矯正やアンカースクリューを用い“引き込み”効果を最大化
必要に応じ顎顔面外科との連携
→ 骨格的突出が大きい場合、外科矯正も選択肢に
→ 手術を避けたい場合も「口元の印象コントロール」を軸に治療プランを立てる
口呼吸・舌癖改善+表情トレーニング
→ 治療後の後戻り防止+自然な口元に
「あごがない」というのは、単に顎先が小さいだけでなく、
下顎骨全体が後退している(下顎劣成長)ことが多いです。
骨格的要因(硬組織)
・下顎骨が後方に位置している
・下顎角の角度が鈍角で“奥に引っ込む”シルエット
・顎先の高さが低く“短い顎”になっている
歯列・咬合の要因
・奥歯の咬み合わせが低く“噛みしめる力”が不足
・下顎前歯が内側に倒れており、口元が潰れて見える
表情・姿勢の要因
・舌位置の低さ・口呼吸
・首の前傾姿勢によ二重あごの強調
横顔にシャープさがなく、フェイスラインがぼやける
笑顔時に口元だけが前に出て顎が消える→バランスが崩れる
下顎後退により、咬み合わせ・気道・いびき・顎関節症など機能面の問題も起こりやすい
フィラーやヒアルロン酸で“顎先”だけを足しても、根本原因である骨格と咬合が改善されない
顎の設計図と“動きを同時に再構築する
顎顔面診断+咬合機能解析
→ CT+咬合分析で、下顎骨の位置・角度・歯列の傾斜・噛み合わせの高さを総合評価
歯列矯正+咬合挙上(バイトアップ)
→ 奥歯の高さや前歯の傾きを調整して、下顎を“前へ”誘導
→ 顎先だけでなく“顎全体”を立体的に見せる
外科矯正・オトガイ形成(必要に応じて)
→ 下顎骨の後退が大きい場合は、骨切り術やオトガイ形成術で前方移動
→ ただし、“手術あり”と“手術なし”両プランを提示し、患者の希望に沿った最適解を提案
スマイル動線・姿勢改善プログラム
→ 顎の位置を安定させ、首〜顎下のラインをシャープに
→ 表情筋トレーニングで“顎の存在感”を自然に回復
パーツ単独の治療では限界がある
モテスマイル理論では「骨格・歯列・筋肉・笑顔の動線」を総合的にデザインし、
見た目”だけでなく動きと印象も変えることをゴールにしている
これが従来の矯正・審美・美容医療との決定的な違いです。結論:
「口元が出ている」「顎がない」悩みは、
“顔全体の印象設計”として解決することができる。